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共通テスト(数学Ⅱ・B)傾向と対策 過去最低点から分析した数学必勝法!

文系、理系にかかわらず、苦手な生徒が多い数学Ⅱ・B。さらに共通テストとなり難易度も上昇…どうすればいいか悩んでる受験生に向けて、現役の高校数学教師かつ学習塾塾長の私がポイントを解説します!

2022共通テスト

2022共通テストは前年度に比べ、大幅に平均点が下がりました。
数学では平均点が過去最低点となり、数学ショックと呼ばれました。

確かに、数学ⅡBはもともと平均点があまり高くはないですが、問題が難化したというより、初見の問題や共通テスト独自の出題傾向に面食らった受験生が多かったのかなという印象です。

共通テストの傾向と目標点(現状の学力)に応じた対策をしていけばある程度の点数は取れるようになります。

現役数学教師の私が解説していきますので、数学で高得点を取りたい生徒は、ぜひこの記事を読んで、高得点を取る勉強をしましょう!

共通テスト(数学Ⅰ・A)はこちら

傾向と対策(数学ⅡB)

共通テストの傾向としては
「誘導式の問題」「会話形式の問題」であることが特徴です。
また、問題文が長くなったことや、グラフや表から必要な情報を読み取り、数学的に処理することも求められます。
これが多くの受験生にとって、難しいと感じる原因です。

しかし実際は、問題文から必要な情報(ポイント)を見つけ、今まで習ってきた数学の問題と同じように解いていくだけです。

「数学は難しい…」と思い込まず、しっかり基礎を身につけ、一つ一つ丁寧に処理することが出来れば、共通テストはそれほど難しくはありません。
苦手意識をもたずに現状の学力に応じて、勉強をしていきましょう!

対策(~50点)

この層の生徒が多くいる教科が数学ⅡBです。
「数学ⅠAは出来るけど、数学ⅡBは苦手…」
という生徒も多いのではないでしょうか。

数学ⅠAと同様に、まずは公式や定理をきちんと覚え、その定理を自由に使えるようになりましょう。
まずはここからです。

勉強をしている様子を見ると、この層の生徒はよく「教科書を見ながら」問題を解いています。
はっきりいって、それでは解けるようになりません。
試験では何も見ることは出来ないのですよ?

問題演習をするときは「何も見ずに」やりましょう。
そのためにまず教科書で公式をきちんと覚える。
覚える段階では見ながらで構いません。
覚えたら教科書を閉じて、ひたすら練習です。
何回も間違えて構わないので、数学の公式を自分の頭に叩き込みましょう!

対策(50~70点)

公式をしっかり覚え、教科書レベルの問題が解ける。

ここから更に得点を伸ばすには、誘導式の問題に慣れていく必要があります。
学校や塾などでたくさん練習することが効果的ですが、ただ問題を解くだけではダメです。

問題演習の中で、問題文からどのように考えて正解を導くのか。どこにヒントが隠されているのか。
これをじっくり考えてみましょう。

共通テストの問題はよく考えられた良問が多いです。
必要な知識、公式をどのように使わせたいのか。
作問者の意図を読み取れれば正解への糸口は見つかります。

演習のときに解けなかった問題をしっかりと復習し、その問題への着眼点をはっきりさせましょう。
そしてもう一度解くことが大切です。
解説を読んで満足せず(わかったつもりはダメ)必ず解きなおしてください。

対策(70~)

模試などで70以上取れるようになったら、いよいよ満点を目指すときです。
この層の生徒は数学が得意な生徒だと思います。
基本的な力は充分ついているので、2次試験レベルの問題を解いて今以上に力を伸ばしましょう。

共通テストなのに2次試験の問題?と思うかもしれませんが、数学で満点を取るにはこのレベルの問題を演習することが効果的です。
共通テストで誘導式問題として出題されている問題は大学入試の2次試験で出題される考え方を使って解くこともできます。

いろいろな解法を身につけておくことで、どんな問題が出題されても自分の知っている解法と結びつけることが出来れば正解できるでしょう。

満点を目指すうえで気を付けることは
「計算の正確性」と「計算スピード」です。
共通テストは時間が足りなくなりがちです。
もっと時間があれば解けたのに…と後悔しても遅いです。
計算の正確性、スピードを向上させるために常に工夫して計算しましょう。

対策(ベクトル・数列)

数学Ⅱと数学Bでどちらが難しいか。
多くの生徒に聞くと、「数学B」と答えます。

数学Ⅱは「三角関数」「指数対数」「微分積分」と計算がメインとなる分野が多く、練習すれば解けるようになる。

一方、数学Bの「ベクトル」「数列」では計算も多くありますが、そもそもどう考えたらいいのかわからない…となることが多いようです。

わからない、難しい。
本当にそうですか?

私が思うに、難しいと思い込んでいて、練習をあまりしないから余計に難しく感じるのだと思います。

「ベクトル」は図形問題を考えるうえで非常に効果的ですし、「数列」も問題自体はそれほど複雑ではありません。

ベクトルでは
「位置ベクトルの考え方」「ベクトル方程式」「同一平面にある条件」など、しっかり理解していますか?
数列では
「漸化式の10パターン」「群数列」「数学的帰納法」など演習不足ではありませんか?

苦手意識を持たずに、演習を重ねて力をつけましょう。
力のある指導者にじっくり教えてもらうのも効果的です。
わからないままにせず、自分で理解できるようになるまで頑張りましょう!

まとめ

苦手な生徒が多い「数学ⅡB」ですが、
最後にポイントをまとめておきます。

1、まずは基礎計算力
 教科書レベルの問題は何も見ずに解けるように。

2、典型的なパターン(定石問題)の演習。
 問題文を見ただけですぐに解法の方針がたつレベルまで練習する。

3、2次試験レベルの問題
 2次レベルの問題で、どのように方針を立てていくのか、どうやって考えればいいのか、という点を注意しながら問題演習。

1つ1つ確実にステップアップしていきましょう!

鹿児島県霧島市で学習塾をお探しの方へ

最後になりますが、この記事を書いているのは
鹿児島県霧島市にある「北辰塾」の塾長です。
現在も私立中・高で現役の数学教師として教壇に立っています。

北辰塾では単なる暗記ではなく、しっかりと「なぜそうなるのか?」ということを意識して指導を行っています。
興味のある生徒、親御さんは一度、当塾へご連絡してください。
みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにお待ちしています。
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