いよいよ2022年度、高校新課程の開始です。今までの教科書と何が大きく変わるのか、どのような力が求められているのか、詳しく解説していきます!
新学習指導要領の改訂
今回は2022年度の教育改革について解説します。
まず、大きな変更として、学習指導要領が改訂されます。
改定のポイントは
1、実際の社会や生活で生きて働く知識・技能
2、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力
3、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性
この3つの柱が中心となって、教科書の改訂などが行われます。
実際にどのような力が必要となるのか、見ていきましょう。
まず、大きな変更として、学習指導要領が改訂されます。
改定のポイントは
1、実際の社会や生活で生きて働く知識・技能
2、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力
3、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性
この3つの柱が中心となって、教科書の改訂などが行われます。
実際にどのような力が必要となるのか、見ていきましょう。
1、実際の社会や生活で生きて働く知識・技能
グローバル化や科学技術の発展により、現代の社会は急速に変化しています。
社会に出て学校で学んだことを生かせるようにすることが大切です。
そのためにまず、学校で知識や技能を学ぶ。これが1つ目の柱となります。
具体的には、今まで同様、用語の暗記や計算処理などが該当します。
しかし、今までのような単純な一問一答形式だった問題や一行計算なども出題されますが、
新学習指導要領で求められている知識はこれではありません。
「知識は覚えるものではなく、理解するもの」
公式や解法を丸暗記するのではなく、なぜそのようになるのか、どうしてこう計算するのか、
単純な問題でもきちんと理解して解いているかを問われるのです。
社会に出て学校で学んだことを生かせるようにすることが大切です。
そのためにまず、学校で知識や技能を学ぶ。これが1つ目の柱となります。
具体的には、今まで同様、用語の暗記や計算処理などが該当します。
しかし、今までのような単純な一問一答形式だった問題や一行計算なども出題されますが、
新学習指導要領で求められている知識はこれではありません。
「知識は覚えるものではなく、理解するもの」
公式や解法を丸暗記するのではなく、なぜそのようになるのか、どうしてこう計算するのか、
単純な問題でもきちんと理解して解いているかを問われるのです。
2、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力
次に2つ目の柱について解説します。
ここが今回の改定の最大のポイントとなります。
長年、日本の学生は暗記や計算は優秀だが、知識を活用したり、複数のことを同時に考え処理をする能力が低い。
と言われてきました。
実際に指導していても、そのように感じることは多くあるのも事実です。
(ただ、今回の改定で、思考力が身につくのかは疑問ではありますが…)
大きな変更として、問題の出題形式が変わります。
・全教科を通じて、「会話形式」の問題が増加する
・問題設定が複雑になり、問題文が長くなる
英語のリスニングや長文では、会話形式の英文が増える。
数学でも日常の現象の中にある数学的な事象について生徒の会話をヒントに考える。などです。
これが教科書と大きく違います。
高校の教科書に会話形式の問題など出てこないのに、入試では出題される。
そして、その問題の事象は教科書でも問題集でも見たことがない、まさに「未知の状況」となるのです。
ここが今回の改定の最大のポイントとなります。
長年、日本の学生は暗記や計算は優秀だが、知識を活用したり、複数のことを同時に考え処理をする能力が低い。
と言われてきました。
実際に指導していても、そのように感じることは多くあるのも事実です。
(ただ、今回の改定で、思考力が身につくのかは疑問ではありますが…)
大きな変更として、問題の出題形式が変わります。
・全教科を通じて、「会話形式」の問題が増加する
・問題設定が複雑になり、問題文が長くなる
英語のリスニングや長文では、会話形式の英文が増える。
数学でも日常の現象の中にある数学的な事象について生徒の会話をヒントに考える。などです。
これが教科書と大きく違います。
高校の教科書に会話形式の問題など出てこないのに、入試では出題される。
そして、その問題の事象は教科書でも問題集でも見たことがない、まさに「未知の状況」となるのです。
3、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性
最後は学びに向かう力・人間性についてです。
これだけを聞くと、なんだそれは…と言いたくなりますよね。
具体的には、次の教科・科目でも触れますが、新学習指導要領では「探求」を付す科目が新設されました。(理数探求・地理探求・古典探求など)
現在でも高校では「総合的な学習の時間」が設けられています。
これに加えて、この探求の時間、さらに「情報Ⅰ」が加わります。
生徒が主体となり、自分たちで課題を発見し、その解決のための方法を調べる。
そして、討論などを繰り返し、1つの結論を導くこと。
聞いたことがあるかもしれませんが、学校現場ではこの主体的な学びを「アクティブ・ラーニング」と呼び、これを実現することが目標となっています。
この活動を通して、教科書では学ばないことの知識を得たり、どのように社会の中で学校で学んだことを活用できるのか、またはどのように活用されているのかなどを深く考えることが目的です。
最近は入試制度の改革も行われ、個別学力試験以外での入学の方法も、その割合も大きくなってきています。
この3つの柱からわかることは、
「ただ単に知識を詰め込むだけでなく、自ら考え、学ぶ姿勢を持ちましょう」
ということです。
教室に座って、訳も分からず、ただ単に黒板を板書し、教科書の問題をひたすら暗記する。
そんな時代はもう終わったのです。
これだけを聞くと、なんだそれは…と言いたくなりますよね。
具体的には、次の教科・科目でも触れますが、新学習指導要領では「探求」を付す科目が新設されました。(理数探求・地理探求・古典探求など)
現在でも高校では「総合的な学習の時間」が設けられています。
これに加えて、この探求の時間、さらに「情報Ⅰ」が加わります。
生徒が主体となり、自分たちで課題を発見し、その解決のための方法を調べる。
そして、討論などを繰り返し、1つの結論を導くこと。
聞いたことがあるかもしれませんが、学校現場ではこの主体的な学びを「アクティブ・ラーニング」と呼び、これを実現することが目標となっています。
この活動を通して、教科書では学ばないことの知識を得たり、どのように社会の中で学校で学んだことを活用できるのか、またはどのように活用されているのかなどを深く考えることが目的です。
最近は入試制度の改革も行われ、個別学力試験以外での入学の方法も、その割合も大きくなってきています。
この3つの柱からわかることは、
「ただ単に知識を詰め込むだけでなく、自ら考え、学ぶ姿勢を持ちましょう」
ということです。
教室に座って、訳も分からず、ただ単に黒板を板書し、教科書の問題をひたすら暗記する。
そんな時代はもう終わったのです。
大きく変わる教科、科目構成
次に教科・科目の再編成が行われました。
理科は前回の学習指導要領の改定の際に、基礎科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎)と
専門科目(物理・化学・生物・地学)に分かれました。
主に文系の生徒は基礎科目を、理系の生徒は基礎科目と専門科目の両方を学んでいます。
この改定も大きく影響がありましたが、高校新課程では更に変更が加わります。
大きく変更がある教科(国語・社会・数学・情報Ⅰ)を見ていきましょう。
理科は前回の学習指導要領の改定の際に、基礎科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎)と
専門科目(物理・化学・生物・地学)に分かれました。
主に文系の生徒は基礎科目を、理系の生徒は基礎科目と専門科目の両方を学んでいます。
この改定も大きく影響がありましたが、高校新課程では更に変更が加わります。
大きく変更がある教科(国語・社会・数学・情報Ⅰ)を見ていきましょう。
国語
国語は「現代の国語」「言語文化」の2科目になります。
主に、説明的文章(論文など)と実用的文章(契約書など)を学ぶのが「現代の国語」
古文や漢文を含む文学的な文章(小説など)を学ぶのが「言語文化」です。
共通テスト(旧センター試験)を見ても、問題文が各教科とも長くなり、全教科通じて、「読解力」がとても大事になります。
論理的な文章を書く力を伸ばすことで、長い問題文や複雑な状況設定などを理解する力が求められています。
主に、説明的文章(論文など)と実用的文章(契約書など)を学ぶのが「現代の国語」
古文や漢文を含む文学的な文章(小説など)を学ぶのが「言語文化」です。
共通テスト(旧センター試験)を見ても、問題文が各教科とも長くなり、全教科通じて、「読解力」がとても大事になります。
論理的な文章を書く力を伸ばすことで、長い問題文や複雑な状況設定などを理解する力が求められています。
社会
社会は「地理歴史」が今までは選択制でしたが、「地理総合」「歴史総合」となり2科目とも必履修となりました。
また、成人年齢の引き下げなどを踏まえ、選挙制度や主権者教育の充実のため、「公共」が新設され、こちらも必履修となります。
学年が上がれば、これに「地理探求」「世界史探求」「日本史探求」と現在の科目を追加で学ぶことになります。
理系の学生でも社会は、地理・歴史・公共とすべて勉強することとなります。
また、成人年齢の引き下げなどを踏まえ、選挙制度や主権者教育の充実のため、「公共」が新設され、こちらも必履修となります。
学年が上がれば、これに「地理探求」「世界史探求」「日本史探求」と現在の科目を追加で学ぶことになります。
理系の学生でも社会は、地理・歴史・公共とすべて勉強することとなります。
数学
数学で注目すべき変更は「数学C」の復活です。
前回の学習指導要領で、理系の学生が習う「数学C」がなくなり、「数学Ⅲ」のみを履修していましたが、今回の改定で「数学C」が復活しました。
それだけでなく、文系の学生もこの「数学C」が国立大学を受験する場合、共通テストで必要なため必須となります。
現在の共通テストは「数学Ⅱ」「数学B」から2項目の問題を選択ですが、2025年からの大学入学共通テストでは「数学Ⅱ・B・C」の4項目の中から3項目を選択することになります。
私立大学の文系学部においても、入試科目に数学を必須とする大学も出てきました。数学的な論理的思考を重視する新学習指導要領を踏まえた入試改革を行う大学は今後も増加するでしょう。
前回の学習指導要領で、理系の学生が習う「数学C」がなくなり、「数学Ⅲ」のみを履修していましたが、今回の改定で「数学C」が復活しました。
それだけでなく、文系の学生もこの「数学C」が国立大学を受験する場合、共通テストで必要なため必須となります。
現在の共通テストは「数学Ⅱ」「数学B」から2項目の問題を選択ですが、2025年からの大学入学共通テストでは「数学Ⅱ・B・C」の4項目の中から3項目を選択することになります。
私立大学の文系学部においても、入試科目に数学を必須とする大学も出てきました。数学的な論理的思考を重視する新学習指導要領を踏まえた入試改革を行う大学は今後も増加するでしょう。
情報Ⅰ
小学校で「プログラミング」、中学校で「統計・確率・データの活用」を学び、
その集大成として高校で「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」が新設されました。
文系、理系問わず情報の科学的な理解に基づいた情報活用能力を身につけることは
現代の社会では必要不可欠です。
そのため、プログラミングや情報リテラシー、ICTの基礎を学ぶのが「情報Ⅰ」です。
「情報Ⅰ」からさらに発展させ、情報システムや多様なデータの中から問題解決に向けて適切かつ効果的に情報を活用する力を育むのが「情報Ⅱ」です。
注目したいのが、この新科目「情報Ⅰ」は共通テストでも試験科目に正式に追加されました。
ただし、各大学が入試の必須科目に「情報Ⅰ」を追加するかはわかりません。
各大学側の判断で決めることが出来るので、自分の志望する大学のHPなどで必要かどうかを確認しましょう。
その集大成として高校で「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」が新設されました。
文系、理系問わず情報の科学的な理解に基づいた情報活用能力を身につけることは
現代の社会では必要不可欠です。
そのため、プログラミングや情報リテラシー、ICTの基礎を学ぶのが「情報Ⅰ」です。
「情報Ⅰ」からさらに発展させ、情報システムや多様なデータの中から問題解決に向けて適切かつ効果的に情報を活用する力を育むのが「情報Ⅱ」です。
注目したいのが、この新科目「情報Ⅰ」は共通テストでも試験科目に正式に追加されました。
ただし、各大学が入試の必須科目に「情報Ⅰ」を追加するかはわかりません。
各大学側の判断で決めることが出来るので、自分の志望する大学のHPなどで必要かどうかを確認しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
高校新課程では私たち親世代とは全く違う教育課程となっています。
多数の教科から幅広い知識が求められ、またその知識を活用する力も求められています。
時代の変化に合わせて、学校教育も変化する必要がありますね。
当然ながら学習塾においても、今までのようなやり方では太刀打ちできなくなってくることが予想されます。
高校生を指導する塾において、スタンダードな指導として「映像授業」があります。
映像授業にも良い点は多くありますが、一方的な学習になりがちです。
「問題集の解説」をするだけの個別指導塾や、「映像授業」に頼る学習塾ではこれからの高校新課程で思うような結果が出にくいのでは…と感じます。
指導力の高い講師から授業を受け、自ら質問し、深く学ぶことが大切です。
当塾では、本質的な理解を目的に授業を行っています。
解法暗記ではなく、なぜそうなるのか、どのように考えてこの解法を選択するのか。
という点もきちんと説明します。塾生に授業の中で質問しながら対話を通して理解を深める指導を心がけています。
新課程で求められる力がきちんと身につくように、普段の授業から「理解する」ことを目的に一緒に取り組んでいきましょう。
当塾に興味のある方は気軽にお問い合わせください。
高校新課程では私たち親世代とは全く違う教育課程となっています。
多数の教科から幅広い知識が求められ、またその知識を活用する力も求められています。
時代の変化に合わせて、学校教育も変化する必要がありますね。
当然ながら学習塾においても、今までのようなやり方では太刀打ちできなくなってくることが予想されます。
高校生を指導する塾において、スタンダードな指導として「映像授業」があります。
映像授業にも良い点は多くありますが、一方的な学習になりがちです。
「問題集の解説」をするだけの個別指導塾や、「映像授業」に頼る学習塾ではこれからの高校新課程で思うような結果が出にくいのでは…と感じます。
指導力の高い講師から授業を受け、自ら質問し、深く学ぶことが大切です。
当塾では、本質的な理解を目的に授業を行っています。
解法暗記ではなく、なぜそうなるのか、どのように考えてこの解法を選択するのか。
という点もきちんと説明します。塾生に授業の中で質問しながら対話を通して理解を深める指導を心がけています。
新課程で求められる力がきちんと身につくように、普段の授業から「理解する」ことを目的に一緒に取り組んでいきましょう。
当塾に興味のある方は気軽にお問い合わせください。